弁護士の役割

弁護士の債権回収における役割は、いざという時の備えです。簡単にいえば裁判まで話が進んだ時の味方であり、またそこへ行きつくまでの本気度の証明でもあります。まずは相手に、こっちは本気だという事を分からせる必要があるのです。

まず弁護士が裏付けを取り、催促状を内容証明郵便で相手に届けます。内容証明郵便を使う事によって、もう相手はのらりくらりとかわせません。いつ払うかを正確に取り決める事によって、債権回収までの道を確実に進めます。この状態で相手が対応してきた場合は、任意による交渉です。大体は払えない等といって向こうの事情を押し付けてきますので、弁護士を間に入れて払わせるという事を書面にしましょう。承知の上で逃げているタイプはここで揉めるので、あまり相手の言葉に釣られないようにしましょう。和解交渉ではあるのですが、実質は債権の存在を相手に認めさせるための手続きです。

催促状が無視された場合、また和解交渉がまとまらない場合は裁判の手続きになります。財産を差し押さえることを前提とした強制執行で、自動車や土地を差し押さえる事ができます。ただし難しいのは、相手が財産といえるものを持っているかどうかです。本当に支払えない人の場合、強制執行になっても売るものがないという事もありえます。こうなると、もうどうにもなりません。弁護士にできるのは、隠し持っている相手から正しく回収する事だけです。本当に持っていない相手に対しては、法律でもお手上げです。

ただ、どうやって回収するかを判断するのは弁護士です。プロとして一番回収しやすいであろう手段を選んでくれるので、自分が悩むという事は殆どありません。